脱力物語

寝つきが悪いので、睡眠を邪魔する思考をつらつら書いてスッキリして寝るために始めました。現代社会に適応出来なかったカス野郎です笑 思ったこと、感じたこと、考えたことなどを書いています。

屋根裏より

   ここ2日間はすんなり眠れたが、今日は目が冴えている。昔から、雨や雪が降っている夜はよく眠れる。気圧って睡眠に関係あるのかな?

   天気によって腰が痛くなったり首がこったりというのはよく聞くが。

   

   お盆が過ぎたあたりからか、秋の匂いがする。気配ではない。匂いがする。秋は冬の次に好きな季節だ。大好きな冬に向かっていく季節だからだ。 

    冬は最高だ。この場所は白銀の世界になる。まず匂いが良い。鼻をすっとぬけていく冷気のなかに、冬独特の匂いが残る感じが良い。最高だ。  景色も良い。雪に包まれた森の中。月が出ていればびっくりするくらい夜でも明るい。頑張れば読書できそうなほどに。冬の野生動物は凛々しく、美しい。見つめ合うと吸い込まれそうなほど澄んだ瞳をしている。彼らの逞しさが強調されるのは間違いなく冬だ。空も美しい。冬は特に青々としている。スキー場には1人で行くことの方が多い。冬を独り占めできるからだ。誰かと行くのも良いが、ひとりで気ままに滑るのも悪くはない。むしろそっちの方が好きだ。

   冬の事を考えたらわくわくして眠れなくなってきた。

 

   冬以外は嫌いというわけではない。冬が好きすぎるだけだ。何故こんなにも冬が好きなのか。関係あるかわからないが私は冬にうまれた。だからかもしれない。

    

    この土地は冬が長い。雪はそれほど降らないが寒さが厳しい。マイナス20℃になる事もある。友人に人の住む場所じゃないなんて言われる。しかし、私に言わせてみれば、都心や市街地のほうが居心地が悪い。人が多すぎる。暑すぎる。なにより好きになれなかったのがにおいだ。

   埼玉で2年、東京で半年暮らしたことがある。貧乏学生だったから家賃の安いぼろアパートに暮らしていた。夜が暑く、うるさく、長かった。確かに街は便利だった。徒歩でコンビニに行けるし、夜中に腹が減っても24時間やってる牛丼屋やハンバーガー屋、ラーメン屋があった。

 

   こっちに帰ってきたらコンビニまで徒歩1時間。街灯なし。24時間のご飯やさんまでは車で1時間。自動販売機まで徒歩20分。この感じがたまらない。安心する。心が満たされる感じがする。高校生の頃、ママチャリで色んなところへ行った。登下校が冒険だった。部活が終わってから1時間半かけて真っ暗な山道をひたすら登って家へ帰った。冬は親父の軽トラで送り迎えしてもらった。青春だった。とても懐かしい。宝物だ。

 

   街で暮らした2年半も忘れられない。夜があまりにも暑すぎるから、クーラーの効いたビリヤード場で友と夜な夜な球を突くことに精進していた。やはり暑くて眠れないから夜な夜なハンバーガー屋に行って、授業のノートを友と見せっこしながら、世界の行く末について、想像を膨らませながら語り合った。懐かしい。宝物だ。

    

    我が人生悔い無し。沢山の宝物で溢れている。もう満足だ。いつ死んでも後悔しないだろう。さて、これからどうして生きて行くか。金持ちになりたいとか、社長になりたいとか、偉くなりたいとかいう欲ははっきり言ってない。我ながら無欲な22歳だ(笑)。

 

   しかし、目標が無いわけではない。生活を、自分の生活スタイルをしっかりと確立させたいと思っている。せっかく山に帰ってきたのだから、山でしか出来ないような生活を満喫したい。困難を金で解決するのか、知恵で解決するのか、具体的な方向性はまだ決めていないが、まだまだ体が元気すぎて死ぬ気配はないから、一生をかけて考えればいいかな。余生を楽しまなくては。

   生活を突き詰めて、考えぬく。貧乏を楽しみながら。そんな人生がこれから送れたら死ぬときにきっと大満足なんだろうなぁ。

 

   冬までにいろいろやらなきゃならないことがある。寒さ厳しい白銀の世界を、なるべく金をかけないで生き延びるための準備がある。ぼちぼちと今から。準備って最高に楽しい。わくわくする。冬が待ち遠しい。これはもはや恋とか愛とかの感情に近いな∧( 'Θ' )∧